頬骨

  • 2012年6月18日
  • 2020年5月14日
  • 形成外科
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金沢です。

上野の国立科学博物館には多数の動物の骨格が陳列されています。

私たち形成外科医が治療の対象とする頻度の高い頬骨(ほほの骨)。

多岐にわたる腫のほお骨のバリエーションを見て、頬骨の役割について考えさせられました。

とくに類人猿はほほが突出して発達しています。

外からの攻撃に対する眼球を保護する役割?と初めはおもいましたが、やはり捕食、咀嚼のための咬む力を支持するためではないかと思いました。

頬骨には咬筋が付着します。顎関節を支点としたてこの原理でものを噛みつぶします。力点を顎関節から遠くした方が圧力は増大します。

そのために前方へ頬骨がせり出す。

と考えたのでした。

以下はカナダの形成外科教室の論文.

J Surg Res. 2007 May 15;139(2):243-52.
The effects of masseter muscle paralysis on facial bone growth.
Matic DB, Yazdani A, Wells RG, Lee TY, Gan BS.
Division of Plastic and Reconstructive Surgery, University of Western Ontario, London, Canada. damir.matic@lhsc.on.ca
 ウサギの咬筋を麻痺させると麻痺側の下顎骨と頬骨が減量するとのこと。つまり咬筋が骨の発達をうながしているのであろうとのことです。
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